頂透香(とうちんこう)と歌舞伎の外郎売(ういろううり)

小田原(おだわら)で「お薬のういろう」=「頂透香(とうちんこう)」を買ったのをきっかけに知ったこと ↓↓↓

『外郎売(ういろううり)』とは、歌舞伎(かぶき)の演目、またその中に出てくる有名なセリフ。

『外郎売』のセリフは、話すことを職業にしている人が、発声練習や滑舌練習に活用しているそうです。

どんなものなのかYouTube でトレーニング動画を探してみました。



外郎売(ういろううり)のセリフ
https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%A4%96%E9%83%8E%E5%A3%B2 より引用

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拙者(せっしゃ)親方と申すは、お立合いの中(うち)にご存知のお方もござりましょうが、お江戸を発(た)ってニ十里上方(にじゅうりかみがた)、相州小田原一色町(そうしゅうおだわらいっしきまち)をお過ぎなされて青物町(あおものちょう)を登りへおいでなさるれば,欄干橋虎屋藤右衛門(らんかんばし とらや とうえもん)、只今は剃髪(ていはつ)致して円斎(えんさい)と名乗りまする。

元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで、お手に入れまするこの薬は、昔、珍(ちん)の国の唐人(とうじん) 外郎(ういろう)という人、わが朝(ちょう)へ来たり、帝(みかど)へ参内(さんだい)の折からこの薬を深く籠(こ)め置き、用ゆる時は一粒(いちりゅう)ずつ、冠(かんむり)の隙間より取り出(いだ)す。依(よ)ってその名を帝(みかど)より、透頂香(とうちんこう)と賜る(たまわる)。即ち文字(もんじ)には「頂(いただ)き・透(す)く・香(にお)い」と書いて、とうちんこうと申す。
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いくつかセリフのバージョンはあるようです。気になる方は探してみてください。


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